多発テロ

アメリカでの同時多発テロ事件。世界を揺るがすような大事件。数千規模の命がテロリズムによって失われたのだから。いついらいでしょうか、これだけ真剣にTVの前に座ってTVを観ていたのは。昨日の夜中からレギュラ番組の予定を報道特別番組に切り替えて報道が繰り返されている。普段つまらないって思いで観ないでいたTV番組も普通通りに放映されている事が、1つの平和の象徴なんだなぁと思うのがこういう時。

新聞を買ったのって、一人暮らしで初めてじゃないかなぁ。一報が入った時間がかなり遅かったからか、明らかに急に差し替えがあったんじゃないかなぁって誌面の作り。印刷に間に合うだろう時間までに手に入るだろう情報をコンパクトにまとめ、大きな写真を使って報じている。一面と、社会面で。TVでもネットでもないメディアの捉え方伝え方に触れたかった。ラジオもつけてみた、普通にミュージシャンが歌っていた、何かホッとした。

こんな事件に恐怖を感じ何も手に着かなくなる自分がとても弱く感じた。ここは単に戦線から遠いだけに過ぎないのかもしれないって考えはじめると、いつどこで何が起こるかは誰にも解らないのかもしれないって考えはじめると、怖い。私に今できる事は何なのだろうか……。

日本って国。世界の中の一部、世界と繋がり、世界との繋がりの中で成り立っている。どこの国だって世界と繋がり、世界の中で成り立っている。国際情勢と世界の歴史、様々な鬱積がつもり積もって起こったような今回の事件。その日本の中で私は今生活をしている。起こりうる影響は戦線から遠くなれば遠くなる程小さくはなるのだろうが、たしかにある。つながりの先にみえてくるもの。

報復に報復が重なるとき、戦争がはじまるのではないだろうか。戦争をするという選択も外交カードの一枚として使われそうで……。湾岸戦争の時に起きたような問題が日本で再燃するのかも、事実自衛隊法の問題は既に起きているらしいから。あの時よりも社会に近い分、も重ねた分、自身で考える事も多く深くなっている。

株価への影響はそれほど心配してない。株価がバブル前に戻っただけだと思っているから。今までの方が異常だったのだろうから。ただ、そこに円高が絡みデフレに加速がかかり、恐慌状態に陥るかもと思うと。

最も怖いのはパニックになる人、その種がどこかしこに転がっているような感覚。

一行空けて。

ネットワークに携わる身として考える。携帯電話が繋がらないというマンハッタン島。アメリカへの国際電話が繋がりにくくなっているという報道。あの世界貿易センタに携帯のアンテナがあったらしいって話も聴いたから、それが崩壊されてしまうと、辺り一帯は携帯電話は繋がりにくくなるのだろう。電話線も一定の許容量があって、それを越える電話がかかると、対処しきれなくなるのだろう。衛星通信で届く映像はタイムラグ無く届いているのだが、電話インタヴュをLIVEでやると、呼びかけた時に切れている事もある。インターネットは有事の際でも通信は出来る。ただ、特定のサーヴァにアクセスが集中すると、やはりそのサーヴァが落ちる事もある。自分の安全を確保したい、そして自分の周りの安全を確認したい。だからこそ邦人の安否を中心に報道されるんだろうからね。ニューヨークに住むアメリカ人の友人が多い日本人は、邦人の安否よりもそちらの方を知りたがるはず。それを知る術はマスメディアでは出来ない、自分で電話を使うしかないのだろう。有事を想定して、それだけのキャパシティを通信網に持たせておくと、繋がりにくいって事は無くなるのだろうけど。それを敷設維持管理するための予算の問題はついてまわる。一人一人が衛星アンテナを持つって事は現実的じゃぁないだろうし。飛行機が使えなく、郵便のやりとりも今できない状態。

自分がその場にいたとして、無事だとすると、どうやって知らせるかって想像すると、やはり電話すると思う。この前の地震の時も電話だった。電話は繋がりにくく、メールは何とか届き送れた。インターネットを経由することのキャパシティの大きさを実感した時。でもその規模では済まないその上人の力で起こされたテロ事件。

私には、何が出来るだろうか……

アメリカだけの話じゃない。明日日本で起きたとしても不思議は無い話。