週のはじまり

久しく成りを潜めていたと思ったのだけどなぁ、忘れた頃にやってくるもの。週の始まりの今日、さぁ今週も! って自分自身に喝を居れて、朝部屋のドアを開けて外へ出ようとしたらいきなりだったからな。何がどうって言うよりも、素直に驚かされる。開けようとして、普段と違う抵抗感覚を感じて、ちょっと力を込めてこれの原因をハッキリさせる。それで久しく成りを潜めたやつを思い出す。犯人を突き止めようと思ったら、難しい事だけど不可能な事ではない。状況証拠は嫌になるくらいそろっているのだし、物的証拠も鑑識に来てもらえばすぐにでもハッキリする。でもさすがにこればっかりはやりたくないから。壁一枚しか隔ててない関係、この問題であまり悩んでいたのではこの先生活出来ない。状況証拠はあまりにもハッキリしている。って言うよりも、初歩的推理とかそんなものでは無くて、消去法を一度行う事で出て来る自明の答え。逆に言えば、答え場解るからこそ、忘れても思い出されてしまう。少なくとも、あと一年半はつき合わなければいけないこと。だからこそ、何もする気は無い。甘んじて受け入れ、幼い考えをしながら、俺よりも年長なのに、これほど陰険な奴がいるんだなぁって笑っているだけ。こうやって笑って居る事自体陰湿な行為なのかもしれないけどね。不動産屋に言うとか、物的証拠をつかむために確かめるとか色々と考えたけど、精神的な被害者は泣き寝入る。悪意がある悪意もやっぱりはらだたしい。どこかにぶつけるんじゃない、一応姿無き犯罪者。これだけなら良いんだろうけど、様々な事が週の頭から続く……まぁやるだけ、はじめての事でもないし。これくらいの連荘もはじめてじゃぁ無い事。何とかなるでしょ、何とかするだろうし。