帰省

今回の帰省。会って「好き」って伝えたかった人がいる。どこまでその人の事を知っているのかと問われれば、知らない事の方が多い人。会う事でどこまで解るのかは会ってみるまでは解らなかったのが、会って解った事がある。ただ、伝えられれば良いと思っていた事が、伝えるだけでは満足出来なくなっていた。会うまでは愛しているって言うよりも、単に好きなだけ片恋でしかなかったのだろう。これで満足出来る事もある、気になるって事だけで済む思いなのかもしれない。だからこそ、勢いが無いと伝えられない事なのかもしれない。前日ほとんど眠れなかった疲れがでて、グッスリ眠れた所までは計算通りなんだけど、まさか寝過ごすとは考えていなかった。身だしなみも最低限しか整えず、髪の寝癖も整髪料で強制的に押えつけていたし、普段列車に乗る時必ず準備する文庫本すら忘れていた。ゴタゴタとした朝は俺に勢いで告げる事を許してくれなかった。ただ、伝えられれば満足していた会うまでと。会ってからの、本気でこの人と恋愛したいって思う気持ち。好きって事よりも、一緒に過ごしてくれて嬉しい、とっても楽しい。こっちの気持ちが大きくなってしまう事。だから、手紙を書いて来るべきだったのだろう。気持ちを封じ込めたものを、素直に伝えるために。好きって感情とはまた違う方向にある事なんだろうか。勢いで伝えられる程、若くも無いし、思い出に恋出来るほど、老いてもいない、ただ、真剣の方向が変わって来た。会って、それまでの自分の感情が自己完結していた事に気がつかされてしまった。イメージは大切、会えない時間だって大切だけど、イメージを超えるリアルに出会う時。真剣の大きさは変わらない、ただ方向が大きく変わった、久しく忘れていた次元へ展開していっている。久しくこのページをwebに載せる事を止める予定。