駅前散歩

久しぶりに駅前を歩き回る。在ると言えば在るし、無いと言えば無い用事を片付けるために、久しぶりに市の中心部にまで、JRでお出かけ。行く事うんぬんよりも、こうして駅で切符買ったり、汽車に乗ったりする事が楽しい。自転車で同じ所へ行く事も出来るけど、ちょっとだけお金を払う事で時間となによりも、この感じを買えるのなら気分は上々。この町のこの夏の恒例行事である、「土曜夜市」の準備がはじまっていた。テキヤの方々が、色々な所で屋台を組み上げて、夜に備えて準備をしている。タコ焼きの鉄板が裏返って、置いてあったり、ヘリウム風船の側だけが車から降ろされていたり、もしかしたらの雨に備えて屋根を組み立てている屋台があったり、普通の店も夜市用のディスプレイをはじめていたり。祭って、その時よりも、こうしたはじまる前の方が面白い。少しずつ少しずつ出来上がって行く、感覚は観ているよりもやっている方が面白い、祭そのもの。この夜市はこっちに来て四年目になるけど、未だ一度しか行った事が無い。屋台を観るためだけに、市の中心部まで出て行くのが、面倒って言っちゃえばそれまで。今日はそれがはじまるまでには戻って来たけど、はじまる前の雰囲気が味わえた事はとっても嬉しい事。今まで知りえなかった、この町の姿。そんな姿を眺めながら、他だひたすら歩く。自転車でのんびり走るのではなく、この日本の足で、河土手や、アーケードの下、民家の合間等を歩いて行く。単に行きと帰りで別々の道を使いたかっただけなんだけど。こういう散歩も面白い。「今」を観るのに、もっとも良い方法なのかもしれない。久しくしてなかった、俺の趣味。