1日のんびり

夜中に行ったので、今日は一日のんびりと過ごす。目覚める数瞬の浅い眠り。どっかの誰も知らないマイナな映画しか上映しない映画館でジャンルバラバラの7本立ての映画を立て続けに見せられたような感じ。大半は自分自身が主人公で、数話だれが主人公なのか解らない、自分は全くの観客になったような物語が繰り広げられる。起きているのか眠っているのかが曖昧になってくる。目が醒める刹那のこのままこの世界を旅してみたいと思う甘い欲望。本来の夢や希望とか呼ばれるものを圧倒してしまう力を持つ。その時だけは自分の夢が変わっている事に気が着かされる。意志の強さだとか言ってしまえばそれまでだけど、そんな言葉以外にも大切なもの。次の夢に移った瞬間に今のが夢だったと、気がつかされる。夢の中で夢を見ているのではなくて、自分の立場を様々に移して行き、ストーリィを展開させているようなイメージ。ただ扱っている事がその時々で変わって行くのが、小説やなんかとはまったく違う所。夢が夢である。目が醒めたとき、閉じていた目を開いた時。眠った時とまるで違う情景が見えたらいったいどんな思いになるのだろうか。幼い頃に体験した、コタツから布団へのツアーのような、二階から三階へのツアーの様な、因をしっているだけに落ち着いてはいるのだろうけど、目覚めた瞬間の落ち着きの無さ。あれは不安感? それとも幸福感? そんな物で測れないものなんだろうな。さすがに今それが起きる事は無い。あるとすれば夢だろうか。目覚める夢を見た事はあるだろうか? いつも唐突に起きている自分からはじまる。一時期夢日記をつけようかと考えた事もあった、ただ面白そうってだけで。確かに面白いとは思うけど。文字書いていると目が冴えるのは当り前の事なのかもしれない。眠りを選ぶ。眠りを選べる幸せ、これが俺にとっての休日の使い方かな。大きなものに縛られなくてもよい。だれも縛っているわけではないのだけど、作ろうと思えば時間なんて簡単に作れるのだけど、ゆとりは無い。ゆとりは産まれるもの、そこにあるもの。明日はまたふと近場へ旅立つ。市内を離れる楽しさ。