研究室スタート

とりあえず、今日から研究室スタートではあるのだけど、今日俺の中で一番大きいことはそれではなかった。答えの無い問題は沢山ある、どれだけ求めても研究し尽くしても、答えなんて存在しない問題が山の様にある、これはみんな答えを求めて話しているわけではないからなのかもしれない。ただ、納得が欲しい、安心したい、そういう言葉に出来る感情の範囲で何かを求めて、自分自身の考えが間違っていない、っていう事を認めて欲しくて、話しをする。教育問題、親子問題、性の問題……個人々々で結論が全く違うし、辿る過程もしかり、一対一で結論を出さなくてはいけない範囲の物語が多いのだろう。そしてその相手とだした結論はどれも間違っていないのだ、ただ、生きてきた時が違い、それによって関わった人が違い、感じた事が違う、この違いを認める事が出来た時、人の話しを聴くって事が本当の意味で良くわかる。後悔はあっても、その時真剣になって出した結論には、間違えは無い、何かが残ってもそこで全開でやっていれば、誰にも何も言えないのだ。されど、やっぱり不安が残る、だからこそこうして酒の席で、自分の想いを語り認めて安心を欲するのだろう。誰として変わった事を言う人は少ない、同じ物の新しい切り口で喋る人が若干いるくらいで、後は、手を変え品を変えたいつもと同じ事でしかない、それで良いんだし、それだから自分ってものが確立されていくんだろう。今日みたいに、自分と少し違う世代の人とお喋りするのは面白い。俺自身はそれ程喋り役になるわけじゃないのだけど、聴いているだけで、研究室では絶対に分らない事が心の奥に刻み込まれる、同世代で猥談をしようものなら、絶対笑い話しか、惨めな話しに陥るのがオチなんだろうけど、これだけ世代が違うと、為になるように聴こえる。こういう空間が俺にある事は、とっても恵まれた事なんだろう。こうして時は動いて行く。メールのリプライが全然かけなかった日。明日は、研究室からプライヴェートメールのリプライが出来るようにまではなりたいな。目が覚めたら行く予定。