力を出す

俺を頼ってくれる人には、俺なりに助けてあげたいと思う。それが例え、俺の力では到底手におえないレヴェルの悩みであろうとも、自分の力を精一杯に活用して、考え言葉にして伝えてあげたい。でも、俺の力ではどうしようも無い事もある。一番大きいのは、「自分の力で進む事を止めた人」。そういう人に俺は何も言えない。どのような言葉を投げ様と、結局は決めるのも進むのも止めるのも自分。その気力が無いのに、その人を助ける事はその人の根本をぐらつかせ、存在そのものをあやふやにさせる。助けがあることに慣れてしまうと、一人では生きられない。相談にのって欲しいのなら、俺はいくらでも相談にのる。話を聞いて欲しいのなら、俺はいくらでも時間を作る。だが、「明日、自分の命を絶ちます」と留守番電話にふき込まれて俺はどうすればいいのか?俺は何もしない。目的と手段。言葉の裏に見え隠れする、言語化できない意識。