森博嗣『ミニチュア庭園鉄道』欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の昼下がり

ミニチュア庭園鉄道―欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の昼下がり (中公新書ラクレ)

趣味はそれ自体が楽しいんですよね。楽しさを伝えることは難しいのでしょうし、何が楽しくどう楽しいのかを伝えるのは難しいのですが、楽しんでいることは伝わるものです。好きなものは好き、楽しいものはほんと楽しい。人がやっているからで楽しそうにやっているからが切っ掛けで始まることは多いのですが、それが本当に自分に楽しいと想わない限り、続きません。また自分が知っている楽しいことだけで十分ってなると広がりも発展もないのでしょうね。人は人ですし、私はあなたではないのです。だけどこれを言ってしまうと商売にならないのもまた事実なはず。売り手側ならどれだけ多くの人に喜んでもらえるかって考えた方が売り上げはあがりますし、リピータも捕まります。
でも本当に好きなことって、売れて用が売れて無かろうが、周りにファンがいようがいまいが、自分だけの気持ちがホント楽しいんです。新しい趣味と幼いころから続いてきた趣味ってのもあります。どちらもまた楽し。人と遊ぶのも一人で遊ぶのもまた楽しい。矛盾も大変なことも問題も難しいこともまた楽しい。