京極夏彦『鉄鼠の檻』

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

ただ、解らないものは解らないんです。証明できない部分がある限り、解らないって言葉を使うしかないんです。どこまでが解ってどこからが解ってないのか、何を解らなければいけなくて、自分はどこまで解っているのか、その境界線が引けるならば、解らないことは解っているとことと限りなく等しいのでしょう。難しい? いったい何が難しいのでしょうか? 難しいと考えることが難しくて、難しいって言葉だけで考えることを止めてしまうことが最も勿体ないことでしょうね。結論なんて出さなくてもいいのです。言えないことまで結論にしてしまうことの方がより多くの危険を伴います。
結論を出すことを仕事にしてしまうと、それに締め切りと言うものが関わってきます。それがなければいつまでもやり続けてしまいますし、やり続けたとしても答え何でないのでしょうから。やる範囲を最初に明確にしておき、そこまでを期限内に仕上げるって方法をとらないとものの作りようはないのでしょうから、大切な手段なのでしょうが。そんな中で限られた時間での優先度の付け方だとか、時間の活用方法などを学べれば給料以上の体験をしているのでしょうね、日々が楽しくなりますよ。