森博嗣『今はもうない』

今はもうない (講談社文庫)

今はもうない (講談社文庫)

言葉に酔いしれます。有り体な比喩ではなくて、独特の言葉たち。単独で使えば当たり前の言葉を組み合わせたり、単独でも心に残るフレーズを残したり。作品に詩を読んでいる私なんです。試しに朗読してみるととっても綺麗にはまるんですよね、雰囲気が。解らないけど、伝わるんです、可笑しさや楽しさが。考えて、何かを受け取ろうとして本を読むとその目的のものは必ず達成されます。それ以上に言葉が印象的だと覚えるんです。先を知っていても読みたい、場面をめくってぱらぱら読んでみたいと想うんです。心の刃をとぎすますために読む文章なんです。
本質にもっともっと迫り、私もこんな文章が書けるようになります。自分の想像を表現できる。面白い文章をね。未来への設計図を描き必ず達成します。面白いと想ったものは、人目を意識せず楽しみます。