茅田砂胡『デルフィニア戦記』第II部異郷の煌姫2

異郷の煌姫〈2〉―デルフィニア戦記 第2部 (中公文庫)

異郷の煌姫〈2〉―デルフィニア戦記 第2部 (中公文庫)

このシリーズは積読があろうとも、買ったその日に読んでいます。今でも覚えています。2日でデルフィニア戦記をすべて読み終わった日を。すべての約束をキャンセルして、雪のふる冬の日。暖かい部屋のなかで、食べるものも食べず、飲むものも飲まず一心不乱に本を読んでいました。そのとき読んでいたシリーズがこのシリーズなのです。何が私の琴線にふれたのか、理由はいくつでも挙げられるのでしょうが、ただ何より面白かったんです。1日で徹夜して読もうかとも想ったのですが、数時間仮眠を間に挟んだのは体力がしでかした技です。あの時は借りて読んだのですが、こうして文庫になることを知り買っています。買っても何度も何度も読みたい本なんです。
私は真剣に何かを考えたことがあるのでしょうか? もちろん考えるのは大好きです。自分で真剣にも考えています。ですが、考えることと伝達することはまた別です。ですが、伝達しなければそれは自分の中で止まってしまいます。真剣かどうかの判断は自分がするしかありません。勉強しているとき、仕事しているとき、趣味に興じているとき、一瞬奥の奥まで考え続けていることはあります。イメージを言語化するときに、少しずつとまどいも生まれてしまいます。確率論を出すとき、アブストラクトゲームのように思考を突き詰めている時。見える瞬間、それを一度でも経験すると世界が変わっています。これを知っているから。考えることはほんと大変です、苦手なこと嫌いなことって人の考えをさも自分の考えのようにして終わらせることもありますからね、逃げているんですよ、たぶんそれは。そのツケを払うときに、もっと好きになろうと想うんですけど、苦手でもやらなければいけないから、やりたいと想ってやって、やる前よりも成長しているけど、まだまだだったりして。こうやって文章を書くことも考えることですねテーマをもう少し絞ってさらに推敲を重ねた方が読みやすい文章にはなるでしょうね。