『子供の科学』2003年7月号

毎号のように立ち読みしている雑誌の内の一誌でしたが、今回は久しぶりに買いました。背中を押してくれたものは、特集に取り上げられた「四次元画像が医療を変える」と言う言葉です。私が書いた卒業論文のテーマがまさにこの医療画像の世界でした。突き詰めると画像解析なのですが、考えコンピュータでプログラムを組み、実際のレントゲン画像に対してシミュレーションを行いました。画像を扱うためには莫大なマシンパワーを必要とすることや、数値解析特有の問題、またフーリエ変換などを実体験したのがあの機会でした。
雑誌を買って読むと、普段読み飛ばしているところもしっかりと読みます。立ち読みだと特集だけ読んでそれまでってことも多いです。こうして全体を読むと、私は科学好きなんだなぁって気持ちになります。仕事がらコンピュータにふれる機会は多いのですが、それ以外の分野の技術も確実に進歩していることが見えてきます。
知らなかったことが解る瞬間はとても心地よい瞬間です。こんな時間があるから勉強することがやめられないのでしょう。恥ずかしい話私は今月号を読むまでフラクタルは二次元だとばかり思っていました。平面に描けるものはすべて二次元だと思っていたのです。ですが違ったんですね。あんな厳密な定義があるとは。こう考えると整数ではない次元が存在するのもうなずけますし、四次元というものの形もおぼろげながら想像できてきます。まだ工作や紙飛行機は試していません。また次号も買う予定でいます。