姿見の上で

姿見の上で。部屋の壁との僅かな隙間に、小さな身体を合わせるかのように。もともと、彼の席だと決まっていたかのように座っている彼。俺の視線と同じ高さでこの部屋を見つめている彼。今までは、パソコンの隣に並んでいた、キョロちゃんサトちゃんケロヨンちゃんだけだったんだけだった。この子達の四倍の身長はあろうかっていう新しい彼。いる場所もこの子らとは違う、彼。胸のリボンと焦点が合っているのか合っていないのか何を観ているのか解らないような瞳がチャームポイント。後ろ姿が何かを語っているような彼。頭の上からちょび毛、頬に何かを溜めてるようなふくらみ。水もかけないような足。この子について書いてみようかなぁって想ったから、今はいつもの居場所じゃなくて、パソコンの上に座ってもらっている。ディジカメ欲しいなぁ……こういうのがやってくるとねぇ、得にその気持ちが強くなる。あの「ポーズトロ」みたいなことを、この子で遊んでみたい。いくらか面白いシチュエーションもやってきたその日に試したしね。キャプションをはめたらもっと面白いんだろうなぁ。