堂々と雄弁に

堂々と雄弁に喋っているのだけど、質問されると途端にしどろもどろになってしまう。 質問されることが分かっていない、そう、質問されるまで自分が分かっていないことに気が付かない。それまでは分かっている、質問されるとわかってない、だから解ったつもりでしかない。底の浅さが丸見え、誰からもちょっと話をすると解ることなのかもしれない、専門的な場で。解らないことを解ったように喋るから嘘つき、嘘を付いた事に気が付かない相当重傷。目的地が書いてある地図は持っている、だけど今の場所が分かって無い。それよりもその地図の中に立っていないのかもしれない、ただ机の上で地図を眺めて行ったつもりになっているだけ。あぁこんな所なんだろうなぁ〜と想像することはできる、最低限の資料でそれだけの話をすることもできる。だけど具体的な血肉のある話はできない、骨もない、ただ外見だけ取り繕った、旅行のパンフレットのような世界。まずは世界に飛び込まないと話は始まらない。そんなことを考えつつなかなかね。質問することの難しさ、自分がどこまで分かっているのかそしてどこからが解らないのか、今の環境をきちんと伝えなければいけない、伝えられなければそこまでのレヴェルには自分でこないといけない。ウェブの掲示板でよくみかける、何々の使い方が解りませんとしか書かれていない質問のようなもの、マニュアルを読んで、そして今何のOSを使っているのか、どんな動作まで出来るのか、それだけの情報がないとアドヴァイスができないのと同じで、そこまでのレヴェルへは自分で這い上がらなければ……解らないって喚いていれば助けてもらえる子供じゃないんだから、我慢するしか選択枝がなかった時代はもう過ぎたのだから。自分の力の及ぶ限り!