上遠野浩平『ブギーポップリターンズVSイマジネーター』

他の人にしてあげられる事なんて何も無いのかも知れない。そもそもしてあげるって考え方もあまりにも身勝手な意見。人に悩んでいる事を伝えて悩みが解決する事は無い。相談ってそんな為にやるのではないだろう。悩みに方向とキッカケを与えるため、それだけで、それだけしか無いのがとっても悲しくて、でもそれを越えてはいけない気もする。媒体でしかあれないのだ。媒体なんて無くても、変化は確実に起きる、動くものは動いて行く。権利とか資格とかそんなもので動かされる人は少ない。いや少しずつ増えているのかもしれない。やるせない。小説には出会うべき時期ってのはあるのだろう。戦う相手が見えなくなり書けた時にそいつを教えてくれる文章と出会う。ふと心が奪われる軽くなる。後悔する事からはじまるものはある。