上遠野浩平『冥王と獣のダンス』

冥王と獣のダンス (電撃文庫)

冥王と獣のダンス (電撃文庫)

ひとめ逢った人に、自分の心を底から持っていかれる。寝ても覚めてもその人のことで胸がいっぱいになる。何なんだろう? 何があったんだろうか? 意識し考えはじめたときが全てのはじまり、キッカケはない、そこで逢った事実が全て。そんなに心を奪われるような人に出逢えたことは幸せなのか? それとも不幸なのか? 答えを探そうとその想いに自分の全てを出し切る、どうなのかはそうやって自分で選んでいくことだからこそ、その人の事と自分の想いを信じている。不幸だとか大変だとか周りの環境だとか、この想いの前にはどうしようもない、無力でしかない。心が心を求めてやまない動き。 そこから、新しい時代は幕を開けていく。