買物

半年前の俺には考えられなかった買物。いつの頃からか、持たなければいけないと考えはじめる。考えはじめた時から既に今日のようになる事は決まっていたのだろう。長い長い準備期間があったけど、今日自分の物にする。未だに俺はそれほど電話をする事は好きではない。でも固定電話の留守番電話も調子が悪く、それだけならまだしも、部屋に居る時間も半分以下になっている現在。一体何人の人に持ってくれと言われただろうか。留守番電話が無事な頃は、捕まらなければ、そこに吹き込んで置いてくれって事で済んでいたのだけど、今の状況じゃぁね。これも決心した一つの原因。他の原因は……まぁそれはそれとしてって所でしょう。結構簡単に手に入れる事が出来るんだなってのが正直な感想。ものの二時間でほぼ全ての手続きが終了し、店頭に並んでいる機械が自分の機械になる。部屋の電話が、未成年の頃に契約したものだから、名義が父親のだから、実質的にはこれがはじめての自分の名前で認められている電話って事になる。そう考えると、喜びもまた格別。電話の機能よりも、それに付属して付いて来る機能の方により惹かれる。下手に電子手帳を買ったりシステム手帳を買ったりするよりも効率的なオプションが多いから。こういう電子機器をいじっている事、沢山あるスウィッチを色々な組み合わせで押して、メタリックシルバーのボディの中央にある液晶表示を変える事が面白い。取扱説明書を首ったけに、一つ一つの機能を確かめていく。最も確認したかった、機能は明日朝起きるまでお預け、それが確認できたらば、少しずつ自分の番号を教えていく予定。あまり多くに広めるつもりは無い番号。部屋の番号はいままで、普通の気持ちで広めて来て、結構痛い目にもあって来たから。自分の情報の管理には極力気をつけたい。これからは部屋の電話は完全にインターネット専用にする。受信されてもよっぽど気が向かないと出ないんじゃないかな。これもまだ予定、実際どこまで広めるかを決めていないのだから。まぁ楽しんで使いましょう。大切なおもちゃをね。