天秤のつりあい

天秤はつりあうように出来ている。片方が重くなりすぎると、もう片方を重くして調整する。倒れてしまって、そのものの存在理由を失わないように。大きく揺れると支えるべき点が削られて、その場所から弱くなってしまう。定期的にメンテナンスを行う。揺れる幅はなるべく小刻みの方が良い。その方が誤差も少なく、測る事が容易。どんな測定にも誤差はついて来るけど、それをどれだけ有効な範囲に収める事が出来るか。傾きが急になったからと言って、諦めてはいけない。きちんとルールにしたがって行っていれば、正当な値を導き出せる事は、零位法の歴史が証明している。完全に静止する事は無い。常に揺れつづけている。揺れる事を恐れては行けない。理由なんて存在しない。気が付いたらそうだった、後からついて来るもの。後から続く理由で納得するんじゃない。今の動きをしっかり見据えていれば、それ程不安になる事も無いはずだ。自らを騙す事も必要だけど、騙されている事を知っている事と、素的に騙す事は大切な事。損得ではない。ありがとうって思える感謝の心。それに付随する、文字に出来るけどしたくない想い。自由とか責任とか絶対とか尊敬とかありきたりの二字熟語の背景に見え隠れする事。専門分野と関係無い事をあれこれ空想する楽しみ。どういう推移をみせるのか……進化論ミッシングリンク後で読み返したら絶対わけが判らない文章。