『夢の守り人』

夢の守り人 (新潮文庫)

夢の守り人 (新潮文庫)

ファンタジィ世界への小旅行。
シリーズとして続くからこそ、
頭の中に出来上がっていた世界へ旅立つのが少しずつ簡単になっていく。
最初の一冊は、
目の前に映像を展開するのに時間がかかるけど、
その世界の住人になり、
その世界の規則が自分に息づいて来て、
その世界の登場人物達の声が聴こえるようになってくると、
最初の1ページを開いた瞬間から
小旅行がはじまる。


それでも一気に進んだりはしない。
少しずつ少しずつ。
みんなの行動を確認するかのように、
ページを進んで行く。
語る言葉に耳を傾けていく。
自分の活きかたに投影していく。


世界を作り上げる人、
作り上げられた世界で遊ぶ人、
その世界へ旅立つ人。

今のあり方を見つめ直す時。