Love Call

電話で話している時間はとても楽しいんだよ。とても素的だから、声がこうして私の耳に素的に響く。私の心を癒してくれるんだ。名前を呼んでも普段は聞こえてこない返事が、電話を通して聞こえてくる。名前を呼ぶ返事が聞こえる、いつも隣にいる恋人同士なら当たり前に想えることなのかもしれないけど、愛しい人から返事があることの素的な事に気が付かされる。ただ名前を呼び合う時間が欲しい。電話を通さずに、想いを伝いあえる時間が欲しい。いつも心の中にある。今のこの状態が酷く不自然な気がしてしまって。その不自然さが少し落ち着くのがこうして返事がある電話の時間。だけどね、やっぱり受話器を置く時間は寂しい。この寂しさよ。まだもっと話したい。でも話し続けていてもいつかは受話器を置かなければいけないってことが……。それを知ってもまた話したく想い電話をかける。何をみつめるかが大切なことなんだろう。全てはここにはじまる。この想いがあるから、どんなことも乗り越えていける。乗り越えたいと想う。愛してる。