電子メール

電話と手紙の便利な所を合わせ持ったような情報交換ツールが電子メール。このWEBを覗ける人は、電器屋や電話会社なんかにおいてある展示品で覗いていない限りその道具を使える環境にあるんだろうけどね。今じゃWEBからでもメールを送る事が出来るようになったみたいだし、電話よりも世の中にある数は多いんだろうな、アドレスって。一人が複数個持っているのが当り前のものだから。明らかに人口はうわまわっている。ただ、便利だからと言ってこれは単に技術が進歩しているだけ、何を送るかどういう事を書くべきかってのは永遠について来る問題。大昔電話がものすごい勢いで普及してきた頃の事。いったいこのメディアに先人達はどんな夢を託そうとしたのか、今ではある事が当り前になってきたもの。そしてよりあるべき姿に地かずいていくもの。日常の他愛ない話をするためのツールだってそれはそれでいいだろう。距離の壁を越え時間の壁さえも超越する情報交換手段。貴重な情報交換の為のツールにしている人もいるのかもしれない。ただ安全性はそれほど高くは無い。葉書のレヴェル暗号化だとかそういう技術は日々進歩しているけど、重要な情報は郵便の力を使う方がより有理。携帯電話で四六時中話している人達はいざ面と向かうと話す事が無いと言う事があるらしい。離れた所に居る人の心と心をつなぐアイテムとしても今この時間どこかで役に立っているはず。遠近の問題が次第に小さくなる、地球の裏側だって、隣の部屋だって、同じ位のタイムラグで言葉を交わす事が出来る。言葉にこめられる思いってどれだけあるのだろうか? そのなかでメールを使わないと携帯を使わないとやりとり出来ないものってどれくらいあるのだろうか? ただメールを交わせるだけで誰かとつながっていると意識して安心する。絆って言葉が薄くも濃くもなる。誰ともつながらずにあゆみ続ける事の困難は想像を絶するものがある。だけど、つながっただけで安心するのもわびしい。メールすること電話することが目的ではないのだ。どれだけ技術が進歩しようと使う人はそれについて行けるとは限らない。良いとか悪いとかじゃない。スペースシャトルで緑色の怪獣を運ぼうと、金魚を運ぼうと、大きな違いはないのだから。次に何が続いて行くのか? 何を続けたいのか?