言葉を増やす

言葉を増やす方法。本を読む、人と話をする、音楽を聴く……とにかく言葉に触れる。でもそれだけでは、結局言葉は爆発的に増える事は無い、ただそこに存在する言葉を真似るだけ、幼児期の言語を覚える最初の方法なんだろうけど、ここまで来てそれしかないて言うのは物悲しい。AIででも実現可能な言葉の学習。本当に大切な事は、その言葉の底に流れる、システムをエッセンスをつかむ事。それをつかむ事が出来れば、自分で言葉を応用できるようになるし。応用方法が判れば、ドンドンと未開の荒野を切り開いていくことが出来る。名詞と形容詞の関係、言葉から言葉への飛躍、先人はとても素的な言葉の使い方を考え出してきた。表に出てくるものではなく、そのシステムを駆使できる人は、これから先に言葉を残す事が出来る。どのような作品にも、ハッとさせられる言葉が、己の心を切り裂くような鋭さを持った言葉が、己の言葉を研ぎ澄ませる砥石のような言葉が、溢れている。だからこそ、何気なしに読むのではなく、その辺を読み取る様に、自分の創作に生かすように、様々な言葉を自分の中にインプットしていく。様々な言葉が己の中で混ざり合い、自分でも信じられないようなルートを形成し、これが発想になり思考になり回転の早さにも繋がる。このパターンが個人の自己同一性の一つでもある。文章を読めば書いている人がわかるって言うこと。俺の中での素的な言葉が沢山詰まっている宝石箱のような作品。己の言葉の切れ味が鈍くなってきたなぁって思った時に読み返す作品。俺の考え方に多大な影響を与えてくれた作品。それが今日新刊を買った漫画「Papa told me