笹本祐一『ARIEL』(4)

経済と言う問題は何時のどこの世のどんな立場になってもついて周るのかもしれない。って言う事を限りなくコメディタッチで描いている、でも、何か読んでて物悲しいぞ!!宇宙に生きる人も「金」と言うものから逃げる事は出来ないのか……今までここまで金を小馬鹿にした作品ははじめてかもしれない。カッコよさよりも滑稽な所を前面に押し出して、大きなテーマを漫才として演じてしまう。逆に単なるマッドサイエンティストの趣味小説として読むのも面白い、アニメ的な趣向も強いのかもしれない。こういう小説を読む事がとても懐かしい。