笹本祐一『ARIEL』(13)

時間的矛盾。昨日と今日と明日の関係。未来には無限の可能性はある、ただ無限と言うよりも2〜4択の選択の繰り返しが折り重なった無限大なのだろうけど。それに対して過去は既に固まって決まっているもの、思いを馳せ懐かしむことは可能だけど、それ以上の物にはなり難い。時間移動が現実のものになると時間的矛盾が存在する世界がやってくる。明日に原因があり昨日に結果があるような……まぁ普通の矛盾なら沢山かかえているのだから気にしなくても良いのかな。こういうタイムトラヴェル作品は読むのはとても楽しいけど、いざ書くとなると大変な事なのかもしれない。どこと無くパズルに近い感じがする。