知らなかった

こんな自分が居るなんて俺自身が知らなかった。たった1人の人の言葉が俺の心を奥から震わせる、自分で自分が制御できなくなったようで、怖い。どっちの方がっていうんじゃなくて、ただそこにある物が伝えたい。伝えても伝えても伝えたりない、もっと伝えたい。甘えなんだろうか、弱さなんだろうか、八つ当たりなんだろうか? 嬉しい気持ちを伝えたい人を傷つけてしまう、怒らせてしまう。それも無意識のうちに、突き出されるまで自分がやった事の、至らなさに全く気が付かなかった。結果的に悪意の無い罪悪が自分の中にあった事が、たまらなく悔しく情けない。悪意がなくても、やましさがなくても、それに気が付いた時の相手の気持ちに同調すると苦しい。自分の事以上に苦しい、傷つけられるよりも傷つける苦しさは遙かに大きい。心が心とあるからこそ、全てがここに響いてくる。だから、自分で自分が許せない。そこまで悩ませてしまった自分に情けなさがきて、それらを全てひっくるめて受け止めてくれる人の優しさに、涙が出そうになる。心がまた奪われる。比べられない存在。でも、こんな自分が居ることを知らなかった。こんな状態が普通になりつつある。心に人を重ねて活きる。他の誰にも替わる事はできない。だから不安をぶつけてくれる事が嬉しい、言葉にしなければ伝わらない。どこまで甘えているのか、どこからがそれすらも飛び越えてしまうのか。話したい、知りたい。これも甘えなのか。思いやりをもっともっと意識しろ。まもるためにうまれてきた世界がここにはじまる。