高村薫『李歐』

李歐 (講談社文庫)

李歐 (講談社文庫)

ハードカヴァで出版されていた、この作品の下敷き作品「わが手に拳銃を」は読んでない。俺はやっぱり文庫が好き。ハードカヴァでのこの作品は気になっていた。そして書き下ろして出版される事を知り、「李歐」に出会った。以前読んだ「黄金を抱いて翔べ」よりもこの「李歐」は面白くとっても惹きつけられた。人生を変えるような、人生を運命つけるような出会い。自分の中でその人の存在がとてつもなく大きくなる。全てを投げ出しても会いたいと思う存在。そういう人に人生で出会えると言う事。時間では計れない特別なもの。