笹本祐一『ARIEL』(2)

ここまでやってくれると非常に気持ちが良い、頭の中に自然に想像される映像が目茶目茶ド派手。各キャラクタとも様々な事情を背負って戦っているのであろう。個人的な事・会社の事・単なる趣味……何が正しいとかそう言う事は関係がない、ストーリィ的にも軽くまた文章自体もとても軽い、読み始めてから終わりまでの時間がそれほどかからない、一気に読みきってしまう。そして途中で止まってもすぐに戻って来れる。何か懐かしさを感じるこの読み方。 この巻はメインストーリィとは殆ど関係が無いタイムトラヴェラのエピソードが一番深かった、とても示唆的で感情にまで訴えてくる。この作者が書いた渋めのSFも読んでみたい。まだまだ続くこのシリーズ!!