高田崇文『QED龍馬暗殺』

QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)

QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)

今示されている歴史は、歴史学者や権力者達が残したい歴史を選んで文章としたものを学んでいるんです。どんなときも残したくないものは残さないんでしょうし、書きたくないものは書きません。ほとんどすべての人が文字を使えるようになってからも200年とたっていないんですからね。それ以前の歴史はある資料から時代背景を想像し物語りを形作っていくだけです。正解は解らないけどすべての辻褄がある答えはあるはずです。明治維新からまだ200年もたってないんですよね。日露戦争から考えてもおよそ100年。これから100年後200年後ってどうなっているのかな。誰もがこうして文字を書けるからそして画像で資料が残せるから、歴史を振り返るってことが変わってくるのかも。今まで生きてきた人がいるから、今の自分がいます。まだ氷河期で大陸と地続きだったころから始まる日本の歴史。自分の子孫達もまた今の頃を思い出すこともあるのでしょうか。小学校中学校から習っていた歴史の授業を思い出しました。高校になると歴史って選択しないと習わなくなるんですよね。私が選択した社会科は地理でしたし。言葉を覚えることでも、問題を解くことでもなく。人が生きた物語の積み重ねなんですよね。いままでもそしてこれからも。