茅田砂胡『勝利への誘い』

イヴンの巻と言ったところだろうか……。彼の大活躍、こういう活劇と陰謀劇が交じり合った作品は読んでいて胸踊らされ興奮させられる。陸戦・海戦と場面は移り変わり、華やかな場面と暗殺者なる者の陰湿さ、そしてついにやってきたリィの相棒でこの巻は幕を下ろす。ここまで来ると先を読むのが勿体無くてしょうがない、でも先を早く知りたい。この矛盾した感情にさいなまれるもの。