茅田砂胡『紅の喪章』

紅の喪章―デルフィニア戦記〈14〉 (C・NOVELSファンタジア)

これだけシリーズが長くなってくると嬉しいのがキャラの成長が見て取れること。昔の自分に気が付き今の自分がどれだけ変わったかを知ることができる。時間は作中で確実に流れていく、これがシリーズものの面白さの一つ。このシリーズのラストエピソードを飾るのかこの大きな戦争が、それとももう一つあるのか？　大戦争のはじまりの巻。いったいどういう結果を迎えるのかが気になって気になってしょうがない。リィとは言えども不死身ではないことがわかる。そしてリィの不思議な力がまた改めてわからされる。とっても面白い。白地に紅の思い出。