何かが試されているような時間

毎朝満員電車に乗って出勤し、毎夜満員電車に乗って部屋に帰ってきています。有楽町線埼京線日比谷線と乗り付いで通っています。これらの中でも最も込んでいるのが埼京線の池袋ー新宿間です。身体を動かす空間もないことはもちろんです。その上息苦しくもなり、気持ちも悪くなります。何をしながら過そうかと最初は考えましたが、あっと言う間に目的地に着いてしまいます。

通勤は友人と一緒です。研修のことなんかを話していることが多いです。帰りは、仕事先で一人遅くまでやることが多いんです。そんな帰り道は満員電車の中で想像して楽しんでいます。短歌を詠っているので、それを考えることもあります。生まれるアイディアが三十一文字にまとまりそうにないと思うと、日記にしようかと考えます。創作世界なんかを飛んでいることもあります。目の前にいる多くの人たちから、その人たちを想像することで、新しいキャラクタが生まれることもあります。窓の外や社内の広告をみることで、その先のストーリィを想像することもあります。

好きなんでしょうね。好きなことだから寸暇を惜しんでやっています。本を持って読みながら移動することもありますが。それよりも遥かに通勤時間は、空想と思考と想像に当てている私です。インプットよりも、インプットされたものを加工するような時間です。仕事にかかればそのことを忘れることも多いですが、忘れても心に残っていていざマシンの前に座ったときに生まれるものが、私の大切にしたいエッセンスなんだと思っています。