フォントの面白さ

今日は私の修了式でした。学長だとか同窓会長だとかの長い挨拶をまじめに聞かずに辺りをキョロキョロ見てました。

そこで目に付いたのが「平成十三年度 卒業式・学位記授与式」って書いた横断幕と、その横にかかれた式次第です。横断幕は明朝体のかなり大きなポイントで、式次第はそのものズバリの毛筆でかかれていました。重要文署が毛筆でかかれるってことから、それになるべく似せるために考えられたのが明朝体だという話を聞いたことがあります。でもこの毛筆ってこんな大仰な式でしか見たことありません。こんな文字を書くことを仕事にしている人がいるんでしょうかね。
私が文字を書くときには、ボールペンを使います。それもゲルインクとか呼ばれるものを愛用しています。太さはいろいろ買えてどれが一番書きやすいかは試している最中です。ただ、このペンで文字を書くと、一定の太さになります。ゴシックフォントなんですよね。今は重要文署といえどもこういうゴシックが増えてきたのではないでしょうか。慣れもあるのでしょうが、断然ゴシックフォントの方が読みやすい私です。普段読み慣れている文章を違った文字で読むと印象が大きく変わります。普段読んでいる文字がゴシックばかりだったので、今日の横断幕や式次第をみたときにそんな珍しさを覚えたんです。

大昔、文字を彫り込んでいた時代があります。文字を書くと言えば硯に墨をすって書いている時代もありました。それが墨汁というものがいつのまにか生まれました。万年筆というものが発明されたのは、いつのころだったのでしょうか。タイプライタは欧米で流行ったらしいですね。私は筆記用具のようにコンピュータを使っています。手で文字を書くのも好きですが、これも全てボールペンです。これからどんな風にうつっていくのでしょうか、そしてそうやって書かれる文字はどこに使われるのでしょうか。ふっと考えると面白いです。