英語ゼミ

前期までは月曜日の一時間だけだった英語ゼミが、後期からは、月曜水曜木曜の三十分ずつの週三回になった。

文法がどうこういう講義ではなくて、ただヒアリング能力を鍛えることが目的のゼミ。映画「Matrix」を最初から延々と流して、すべての科白を書き取っていく。今からはじまったこの英語ゼミももう23回を数えた。でもまだ本編は「Matrix」は何かを説明して、トレーニングプログラムに入った辺りまで。一回辺り本編の2分聴くのがせいぜい。それを30分以上かけて、何を言っているか止めたり戻したりしながら聴いていく。最初のころは、雑音にしかきこえなかった英語が、集中して聞き続けることで、何とかきこえるようになってきたように感じるのは、このゼミの成果だろう。でも、集中力がふっととぎれると、全くきこえなくなる。聴いた言葉を書き取ろうと、帳面に目を落とした瞬間きこえなくなるんだから。聴きながら書くって事が、日本語では当たり前のように黒板見ながら、先生の話を聴きながら板書ができたのに、英語ではそれができない。

難しいねぇ、ヒアリングって。でも諦めたらそこで止まってしまうので、なるべく参加して、しないよりはいいって位の段階にまで自分の技能を磨いてみたい。

でも、インターネット環境においては、ヒアリングって殆ど使わないんだよね。文章が主な世界だから、海外のホームページを見ようと思っても、読んで大概の意味がとれればそれで十分だから。こっちから発信する情報も文章。読み書きの技術で十分対応ができる。ヒアリングが生きる場所ってここじゃないんだろうなぁって思う。例えば電話をかけようとするとき、一度英語の人と会話したことあるけど、言っている事がきこえなかった。これが少しは改善されるかな。でも人と人とがコミュニケーションをとっているんだからね。こっちが少し英語力が拙いって思ったら、向こうも少し易しめの表現をしてくれたり、ゆっくり喋ってくれたりした。最終的には一単語ずつ切って話してくれたなぁ。

内定を貰った会社が、社内で英語で喋っていても不自然じゃない会社を目指したいっていってたけど……さてさて。面白そうだし、試してみたい気もするけど、なかなかだろうなぁ。今日のような地味な勉強はずっと続けていきたい。そして英語以前にも国語力が大切だと思う。伝えたい心を言葉にするって言葉から想いを推察するのって、どんな言語だって同じはずだから。