人が数人集まって

人が数人集まって決断に揉めた場合の決定方法として用いられてきた「じゃんけん」。いつの頃からか使い始め、このになっても以前使っている方法。誰に聞いたのか、どこで習ったのかも覚えてないのに、ルールが自分の中にしっかりとある。石、紙、鋏、の三竦み。起こりうる場合で場合分けをすると、三者が等確率で勝利し引き分け敗北する。グループによって様々なかけ声が有ることを小学校に上がった頃に知る。地方でも微妙にリズムが違う事を、引っ越しし一人暮らしをしはじめて知る。

多数決や先着順と似たような時に上回る位の決定力がこの「じゃんけん」にはある。面倒な物事を押しつけられたり、目当ての品物を獲得したり、逃げる側と追う側とを区別したり、先攻後攻を決めたり、グループを分けたり……遊び仕事どんな面でもこの「じゃんけん」で決まった事には逆らえない。たかが「じゃんけん」なのに、この「じゃんけん」で先の流れが大きく変わったりもする。私の生活の中にTVが在った頃に見ていた番組の1つの「ウルトラクイズ」で「じゃんけん」で飛行機に乗れるか乗れないかを競っていたのをふっと思いだした。

今日の実験のTA。最初はガイダンスと、グループ分けなのだけど、そこでのグループ分けの際も溢れた場合は「じゃんけん」って方法を使っていた。「話し合いでも良いよ」って司会者が言ってたのに、皆が選んでいる方法は「じゃんけん」。駆け引きも何もあったものじゃないような、ノリと勢いの「じゃんけん」。楽しいんだろうなぁ、楽しくないと、あんなに何度も何度も「じゃんけん」はできないよ。欧米の国ではこうやって決める場合にコイントスして表か裏かで決めるって場面を映画で見たことがある。これだと自分だけで完結しているけど、「じゃんけん」になると、相手が何を出すか予想したり、自分が何を出すか選んだりする余地がある分面白いんだろうね。面白いから勝ち負けに一喜一憂し、叫び声を挙げて喜んでいる。その場面を端でじっと座って見ていた今日のTA。来週から実際の仕事がはじまるのだけど、今日はそれが済んだ後にテキストを配るのが仕事、結局主な仕事は待機だったんだけどね。みんなが「じゃんけん」をしている姿を見ながら、あれこれと考えていた。