満月の夜

寝る前に電灯を消しても明るいんだよね。こんな月の輝く満月の夜って。カーテンを引いてはいるのだけど、遮光カーテンじゃないから、このカーテンを通して夜の光が部屋に広がってくる。文字が書ける程の明るさはないのだけど、部屋の向こうまでが見えるくらいの明るさ。太陽の明るさとはまた違う月の明るさ。

昔の人はこの明かりで生活をしていたんだなぁと思うと、面白い。暦が今の形になったのって、明治以降らしいからね、それまではずっと月の運行を元にして、太陽との兼ね合いも考えた。太陰太陽暦ってのを使っていたのだから。お月様を見上げたり、虫の声に耳を傾けたり、するのには、この頃の暦の方が風流な気はする。24節気ももともとこの太陰太陽暦で観た方がハッキリするんだろうから。ただ、実際の生活には一の日数が大きく代わったり曜日って感覚もなかったり、太陰太陽暦ってものすごく使いにくいんだろうけどね。でも、今でも太陰太陽暦を使って旧正月の方が盛り上がる所もあるんだよねぇ。睦月如月って感じで続く古い月の呼び方って響きが好き。JanuaryFebruaryとはまた違う。

使いにくいといえば、「平成」って号表記も使いにくいなぁ。自分の生活のどこで使っているかな、生まれもいつの間にか西暦で言うようになった私。「昭和」で言っていると自分でも計算が面倒だから。昔の人はこんな事も簡単に計算していたのかなぁ、その頃は1人の天皇1つの号じゃなかったんだろうから、頻繁に代わっていたんだろうな。パソコンの中の日付はもちろん西暦。ここに日々書いている日付も完全に西暦。

身近に号使って表記してあるものって何があるかなぁってあれこれと周りを観ていたら、銀行や郵便局の通帳がそうなんだよね、これは硬貨が号だからかな。でもそれらを管理しているパソコンの中は号じゃなくて西暦なんだろうから。出力時に表記を改める関数を入れているのかなぁってかってに想像。あと学籍番号、西暦で入学度を表記してあるんだけど、自己紹介の時は号で言ってるみたいなんだよね。入学式卒業式がそれだからかな。公的行事は全部号なのかなぁ。ちょっと気を付けてみてみよっと。