選挙戦

選挙戦が今日からスタートするらしい。部屋に帰ってくると郵便受けにそのための投票用紙の引き替え券が届いていた。いったい何回目の選挙かなぁ……って事を想いつつその郵便を部屋に持ち帰る私。

帰り道にある選挙のポスタが貼られる掲示板にも五人のポスタが貼られていたからね。ついつい立ち止まってじっと見入っていた。どういう効果を狙っているのかなぁ〜何を訴えたいのかなぁ〜たった一枚のよくあるサイズに収まったその写真に込められる情報を読みとる。名前の配置政党名の配置写真の配置、本人以外で写真にうつっているもの、色使い、そして全体的なイメージ。厳選された情報があぁやって紙の上に踊る。雨が降ろうと風が吹こうと選挙の日までこの場所に貼られ続けるポスタ達。マスメディアを通した情報でなく、貴重な時間を割いて講演を聴きに行って得た情報ではなく、自分の中に形作られるイメージはここからはじまる。だからこそ各候補者とも作られたポスタからは気合いを感じる。

庶民の意志を政治に反映させる方法って……。

世界が何か一色に染まってしまうのはとてもとても怖い、少数意見の存在が許されるのが民主主義だと私は思っているから。だけど、どんな色にも染めきれないことも怖い。これから先どんな色で彩ろうとするのか? これから社会に直接関わる身になる分だけより考える事が多い今回の選挙。

みんな幸せになりたいんだと思う。その幸せの形がみんな違うからあれこれと話し合いをして決めていくんだろう。選挙権を行使することがすなわち政治に参加することではないのだろう。公と個との自分が引く線。ほんの少しの想像力。そして本質。今だけでなく、来とその少し先を見つめて。