ボランティア

ヴォランティアと言う名のアルバイトで障害を持つ人がインターネットを使う講習会の補助要因として会に参加した。インターネットは、コミュニケーションの手段の1つ。足が不自由で車椅子を使っている人、手の動きに不自由がある人、耳が聞こえない人、目が見えない人……。どんな人でも、どんな人とでもコミュニケーションをとることができる。そのコミュニケーションから産まれる可能性。技術を通しても結ばれるのは人と人。身体に重度の障害があると、日常生活を営む上では容易にコミュニケーションをとることが難しくなる、自分の意志を伝達することが難しくなったり、その場所へ移動することが不可能になったり、それだけでなく人と触れあう事すら怖くなるのかもしれない。そんな時にもインターネットってのはまだまだ可能性を秘めた技術なんだろう。今日はスタンバイの間に全盲の人が使うパソコンってどんなものなのか、実際に触れることができた。OSはWindowsだけど、起動したら起動したと、マウスを動かすとそのマウスが触れた位置にあるアプリケーションの名称をコンピュータが喋ってくれる、ゴミ箱の上にマウスカーソルがあれば「ゴミ箱です」っていうし、終了画面でも今OKなのかキャンセルなのかを教えてくれる、そして書いてある文字も機械を通すことで音声として認識することができる、打つときもタッチタイピングをマスタして打てる。目が見えなくてもインターネットを使える。筋ジストロフィで手足が広い範囲動かせない人でも、タッチペンだけでパソコンを使いこなすそうだし、もっと重度の人では舌先だけでトラックボールをコントロールして文字を扱っている。隣の研究室では視線だけでパソコンに情報を入力する方法も研究していた。人が人とコミュニケーションをとること。「ふれあい」の形は時代により技術によりどんどんと様変わりするのだろうけど、その奥にある大切なものは変わらずに残っていくのだろう。今日のような使い方の説明でも、本やネットであれこれと教わるよりも、少し時間をかけて少ない範囲でも丁寧に説明した方がわかりが早い。今日の事がどれだけ残っているのか、それは解らない。でも全て忘れてもいいんだろう、一度やったことなら思い出すのは早いのだから。そんな事を繰り返して技術を自分のものにしていく。この2日間で嫌悪感を持たずに好奇心だけを強くしてくれれば成功なんだろう。それから先自分でパソコンを購入して触れるかそんな事もあったなぁって思うかは受講した人しだい。俺は少しでもこの世界への入り口の手助けができればいい、そのために今日と明日は精一杯でありたい。