お先まっくら

お先真っ暗、目の前が闇に閉ざされたような感じ。見えている世界があまりにも暗く重い。どうして良いか判らない、いやどうすれば良いのかは判っているのだけど、そこまで自分の能力が付いていかない。能力の方向性が向いていない。その方面の能力があまりにも薄く、修行不足で力不足で、悔しくてやるせなくて、何か泣きたくなって。大声を上げて泣きたくなって。自分で自分に言い聞かせる「逃げるな、がんばれっ!」って。自分では頑張っているのだけど、そうやって何もついてこない時はもう一度こうして自分を奮い立たせるしかない、自分で自分の背中をひっぱたいてやる。そんな時に気が付けるのは良い方。狭くなっている視界を進行形で認識できているのだから、過ぎてから、あの時はバカだったって思うことは思い出に愚痴ることは簡単なこと。瞬間の自分を他人の目で遠い所から見つめることができてこそ、今の自分が陥っている世界を観ることが出来る。大した所にはまっていはいないのだろうって客観的な意見。でもやっぱりはまっているものははまっていてどうしようもなく辛い。焦っちゃいけないと思いつつ、〆切まではもっと猶予があるのを知りつつ、自分で自分を追いつめていることに気がつかされる。昨日、もっと元気でいられたなら……過ぎたことを考え始める。ただやらなければいけないことをさしおいてそんなことを考え始める。気がつくと嫌なことから逃げている。だからこそ、そこで踏みとどまって頑張る、こうやってあがいている時が一番自分の力になっているのだと信じて頑張る。頑張った結果何が得られるのかとか、結局間に合うのかとかキリがないけど、今の俺はやるしかない。やらないわけには行かない。ストレスはストレスの対象に向かわなければ解消されない。だからこそ、乗り越えた時の開放感と理解したときの充実感があるのだろうから。最大と最小が裏表で一つになる。