環境作り

集中しやすい環境づくり。座りやすい椅子と適度な温度湿度、明るい照明、そして自分のペンの走る音すら聞こえるような静寂。いったん集中してしまえばこんなのって全く関係ないのかもしれない。ただ環境がよければそれが続く長さにも影響するだろうし、後に残る疲れにも影響する。この中でも難しいのが静寂ではないだろうか。完全な静寂なんてこの音に溢れた世界では難しい。余り静かにしすぎると、普段気にしない小さな音にまで気がついてしまうから。夜中になるとやけに大きく聞こえる時計の針や冷蔵庫の音なんかとくにそう。マンションくらしなら隣の部屋の声や窓を閉めていても聞こえてくるヴェランダの外の音、これからの季節は大きくなるのだろうエアコンの駆動音。そんな聴きたくない音を消してくれるのがBGM今ある音を限定してくれる心地よさ。好きな音楽を選ぶのはいいけど、そっちに集中しては本末転倒なので、十二分に聞き込んでいて、流れているなってのは判っても、そこに意識が奪われないような音楽がベスト。歌詞が無い曲や歌詞が日本語じゃない曲もいい、日本語の歌でもメロディが心地よいのは良い。それを余り大きくない音で、別な音が目立つ方向から流す。あと音楽はエンドレスで長さず、一回一回流すようにしている。これだけの時間集中するって決めた方がそして定期的にインターバルを入れた方が今の俺には効果的。ポータブルステレオを聴きながら図書館で勉強する人の心境が何となく推察される瞬間。耳栓するよりもずっとずっと効果的に要らない音が消えるんだろうな。俺は耳栓って水泳の時くらいしかしたことない。でも研究室でやるときってBGMって無しなんだよね。表から足音はするし、珍妙な客はくるし、ここ数日は外からも音が入ってくる。ただあそこにしかないものもある、その一つが椅子と机。あと一日中部屋に閉じこもっているよりも強制的に散歩したほうが気分がいいってこと。他にも様々与えてくれる影響があるからこそ出かけていく。空間を最大限に利用する。そして進めていく。