遭遇

遇する。いつ遭遇しても良いくらいの準備をしておくのが、マナーなのかもしれないけど、ついつい身構えてしまう。教師であり、それ以上に反面教師でもある存在。何故か背筋が伸びてしまい、肩に力が入っている自分に気がつく。行き違った後、大きく息をしている俺がいる。別に悪いことをしているわけでもないのに。自分に自信がないからだろうか、ただただ苦手だからだろうか。理由を色々と挙げることは簡単、でもこれって後からついてくること。その瞬間の感情は、反射的に行動しているそれは、そんなことじゃない。聞かれたことに素直に答えればいいのだろうけど、何故か説明出来なかった、まだ慣例のようなことだし、楽しみの一つだし、趣味の延長。今の内からこういうシチュエーションに慣れることが必要だということは判っているし、時々あまりにもあからさまだなぁと思うこともある。でも、それが無い日がいかに幸せか、その存在がいかに重くのしかかっているか。これだけの存在に、まだこの時期に出会えたことは幸福なのかもしれない。経験者に言わせると、もっともっと上がいるらしいから。ここで身につけたノウハウは将来的にやくにたつ、役に立つから学ぶとかいう以前に、今ここで必要なこと。ただ、上の存在はそれほど多くないらしい。あのクラスは結構お目にかかれるタイプ。理不尽を前面にだして突き進む。自分の考えを周りに押しつける。知っていて知らないふりをしているのか、全く気がついていないのか。会わないだろうと思っていた日に、遭ってしまった。