時間の形

時間の本質の一つの形がここにある。今まで自分が考え続けたことととても似たことを考える人、だけど表現方法があまりにも違う、表現方法を持っている人の力がいかに大きいかを実感する。これだけ心を動かすことができるのだから、なんだか泣けてくる。一瞬の中に永遠が内包され永遠の中に一瞬が内包される。両者とも実際には存在しない時間という面からみれば同じようなもの、心のあり方さえ意識できれば、両者の差なんてないと同じ、永遠はあるよ。一瞬もあるよ。永遠に繰り返される一日。俺がそこにはまりこんだとしたらいったいどんな生活を送るのだろうか。自分の本質にもっとも近いと思うこと、もっとも好きなこと。数多く趣味はあるけれども、そんなときは今あるすべての文章を命続く限り読んでみたいと思うのではないだろうか。版画家は版画を彫り続ける、絵描きは絵を描き続ける、陸上家は走り続けるのだろう。俺はかけないまでも読み続ける気はする。そこでおかしくならないかという不安もあるけど、たぶん大丈夫なはず。近いものがある時間を過ごしたことはある。切り取って表現されたからこそ、持つ力。そこにやられてしまった。自分がもっとも生きていると思える時間がここにある。