完全否定

自分の行動を全否定されるような言葉が痛い。これからとろうとする行動ならともかく、既にやってしまったことで否定されてしまうと、もうどうしようもない、それなりな気持ちで生きていた毎日から引きずられたような錯覚。余計な仕事を押し付けられる、たった10分の選択の誤りがその日の俺を決定付ける。朝一番がこれであることがあまりにも口惜しい。ゆっくりすればよかったのだろうけど、何か小馬鹿にされたようで、嘲られたようで……認められるために生きているわけじゃないけど、全く認められないのは、そして会う度に同じことを言われるのは、何もうまれない恐ろしさがある。連絡。俺にどうしろと言うのか分からなくさせるような連絡。見せたい、知りたい、伝えたい。甘えや自己愛を嫌っていたら何も始まらない、それが無いと気持ちを表現することすらためらいを覚えるのだろうし、気持ちを伝えることもできない。伝えなくてもいい、誰にも理解してもらえなくてもいいと思うのは自由。だけど、それではあまりにも寂しい。寂しさの中に素的はある。言い悪いじゃない、好き嫌いでもない、どちらでもいい。ただそれを発したものを、受け取ってもらえるか、受け取ってもらえないか。どれにも一様に素的なことは持っているのだし、失ったものにばかり目を奪われると、新しく得たものにすら気がつかない。いつも視点は高く、視野は広く。一つって何? 一人って何? 分けたら二つになるのか? もともとあった一つは存在しえなくなるのか?