責任感

責任感。どこまで、どこから。自分の名前で行動し、自分の名前で生きそして自分の名前で動き回る。名前を使うことに責任をもち、それを冠した印鑑を押す。顔であり、声であり、第一印象も決定付ける。作りあげられてしまったそれを守るために動き続け、それがまた自分の名前になっていく。姿を変え、名前を偽り、行方をくらます。名前を指定して、行方を手配する。新しき世界で生きるために、自分が自分に名前をつける。全てを一つの名前で通す。世界によって、名前を使い分ける。姿形よりも、名前の印象が強い存在。言葉に確実に置き換えることが出来るのも名前、特徴を知っている同士ならば、名前で情報の伝達が可能となる。その名前に様々な修飾言葉が付く。言葉が言葉を飾ることにより、その人の存在を飾り立てる。だが、その本質は名前とともに、変らず活きる。名前を変えたいという人がいる。通名を使う人もいる。互いが互いを区別するためにあるだけの名前ではなくて、それ以上の力を持ち得るのが名前。人にも、ものにも名前をつける。古から使われている呪。名前を呼ぶことが持つ力。名前を呼ばれることが持つ力。