帰省

帰省した第一目標は何とか終える事が出来た。まぁこのままでは何の為に帰ったんだぁぁって事になりかねないので、何人かの友人達に電話しようとは思っているけど。働いている連中とかが多いので、なかなか難しい。それに夏に会うことって殆ど無かったんだよなぁ。冬の帰省は家業の手伝い。夏の帰省は誰にも会わずに何もせずに過ごす。春の帰省は友人達との定期的な呑み会。年三回の帰省。これから先あまりパターンを意識してどうこうってのが難しくなるだろうから。やっぱり会いたい人には会っておきたい。自分の昔を知っている人たち。時々あって、お互いの成長を確認しあって、また自らの道を歩んでいく。どこかで連中が頑張っているって思うだけで。自分の中にわいてくる物がある。俺の輪郭と根っこを確認出来る数少ない機会。これが多分俺にとっての帰省する目的。帰省する事は、帰ってくる事とは、また違う。ここで自分を確認した後、また新しい一歩を踏み出す為の、自身を省みる為の、長き旅の休息地の様な場所。一生懸命に歩いていると、視野が狭くなって前だけしか見えなくなったり、輪郭があやふやになったりする事が時々ある。ストレスが溜まっているのとはまた違った感情。多分帰らなくても何とかやっていく事は出来るんだと思う。ストレスが溜まりすぎると、本気で壊れるけど、これは違う。ただ、確固なものが欲しくなるって言うのだろうか。目的を再認識するとでも言うのだろうか。あの日あの時の気持ち。あの時読んだ作品に影響されて、本歌取りして書いた詩。ふと思い出す。目的なんて後から着いてくる。時には後ろを見ることも必要。