肩すかし

肩透かし。てっきり、今日の内に回って来ると思っていたものが、回って来ず、来週の頭にまで繰り越されてしまった。どれだけ準備を完璧にしていっても、それをどれだけ上手に伝えようとしても、どこかにアラがあるもの。そこを突かれる辛さは逃れようがない。どうせなら、早くやって早く終って欲しかったと思う半面、少しでも先に延びてほっとしている自分がいる。どっちも本当の話。計画は大きく狂ったけど、新しい計画をこれから新たに構築し直す余裕は……とりあえずある。ただそれだけの違い。実際、人のプレゼンを聴いているだけでも、かなり自分を省みる機会を与えてもらえているようには思える。まぁ、その効果は非じゃないけど。総計すれば発表の回数はかなり少ないけど、一つ一つの濃さは半端じゃない、準備して終りでもなく、発表して終りでもなく、その先に継る舞台のようなもの。ただ、聴いている方も、やっている方もかなり辛い。一定時間を越えて来ると、自分が何を考えているかさえ分からなくなるから、集中力の限界ってのはある。これが見えたときは、大変。キャリアの差はどうしようもないものがある。既に知っている事を、もっともっと分かりやすく説明しようとしているのだから。ただ、研究って言うのは、この先にあるもの。前提や、理論や論理の構築方法は経験や慣れによって、ゆっくりと培って行きアドヴァイスもしっかり聴いておかなければ、やっていけないけど。一度その世界の最先端に立ってしまえば、誰にも何も言いようが無い。反論は同じ事をやって反例を示すか。論理構成の弱いところを突いて行く。自分が止まれば、世界が止まる。自分は世界の、一番先を歩いている。自らを中心に世界が回る。こう考える事の楽しさ。こんなものなのかな。