学校のそうじ

学科が集まって清掃する日。研究室とはまるで関係が無かった間はこんな事しているなんて、全然知らなかった事。てっきり業者が入っているのだとばかり思っていた。はじめて草刈り機を使った。こういう機会でも無いと、見る事はあっても触ることが出来ない機械。後ろから燃料を入れて、紐を一発引くことでエンジン始動! 手元のレバーでコントロールする極めて単純な仕組みは知っていたけど、見るのと実際使ってみるのでは大違い。単純な機械ゆえに上手に苅るにはコツみたいなものがなかなか掴めなかった。中学校の時の技術の授業で使った工作機械の数々を思い出す。人の手の何十倍ものパワーを発揮する機械。草を苅る云々よりも、こういうものを使えるのが面白い。同じように、滅多に使わないけど、使った事がある機械としては、消化栓を思い出す。使用方法は簡単だけど、一度実際に使ってみると、勢いの鋭さと、中に入っている量の少なさには驚かされた。ボヤ程度なら消すことが出来るだけの量が入っているらしいけど、あれは慣れないと使えるもんじゃないと思う。まぁ火事を出さない事に越した事はないんだけど。実際のところ、草刈りするのって、何年ぶりだろう。小学校時代は掃除当番として草を苅っていたのでそれ以来になるのかな。緑の匂みたいなものも忘れてしまうくらいかなり前の話。今日のように草を苅る事って、目的は清掃以外の方が強いんだろうな。清掃だけが目的ならば、絶対に業者に入ってもらった方が効率的だから。うちの大学で最も働いている人達に。親睦ともまた違う、何か。だからこんな暑い時期にやろうって話なんだろう。毎年上の人達が話し合ってそれでも潰れずに残っている行事の一つ。こういう行事は他にもあるのだろうか? 形骸化してなければ良いんだけど……三分の一しか過ぎてない今。三分の一も過ぎた今。