萩原規子『セラフィールドの少女』

前々から読みたいと思っていた荻原規子の作品。ハードカヴァで、とても面白そうな作品を書いているのだけど、懐に余り余裕がないので後回しにして、NOVELSサイズのこちらから読んでみる事にした。様々な謎が縦横に散りばめられ、大勢の魅力的なキャラクタも登場し、過去と未来へ向かってストーリィは開かれていく。世界を構成している様な物が文章の端々から覗える。こういう所がファンタジィで一番好き。想像していた以上に素的な世界をみせてくれる作家。ゆっくりとのんびりとこの世界を楽しんでいたい。