C.S.ルイス『魔術師のおい』

魔術師のおい―ナルニア国ものがたり〈6〉 (岩波少年文庫)

魔術師のおい―ナルニア国ものがたり〈6〉 (岩波少年文庫)

ナルニア国の創世記がこの話です。今まで刊行順に読んできた物語の出立地点がここにあります。つながりや彩りがこの一冊から見えてくるようで、嬉しくなります。一冊が終わり一作が始まるストーリィなんです。こんな世界があるから、ファンタジィに心ときめかせて読むんでしょうね私は。想像世界を創造するってことがどれだけ魅力的でそしてどれだけ誘惑があるのか、読了した私が感じています。面白い!! 最後のページを閉じた瞬間に叫べる物語って大好きです。
幼い頃から名声は伝え聞いていたナルニア国のシリーズなのですが、こうして読むのは私初めてなんです。いろいろと本を読んでいますが、思ったよりも名声高い作品を読んでいないことに気がつきます。それ以上に面白い作品は読んでいるのですけど、こうして改めて評判の作品を読んでみると期待以上に面白いこともあります。新しさを感じるときって幸せです。このシリーズもあと一冊どんな形でフィナーレを見せてくれるのか今から期待しています。