気づかなかったこと

今まで気が付かなかった。本屋に行くのは好きなので、散歩がてら、何の用事が無くともただふらっと立寄る事が多かった店だけれど。自分が今まで買おうと思った事が無い本の観点から見てみると、意外な発見があったりする。「岩波文庫」を扱っていない本屋が多い事に、驚いた。普段行く所はそれでも置いてはいるけど、扱いが他の文庫に比べて小さい。中には全く置いていない本屋が在るのだ。かなり売れているようなイメージがあったのは、幻想だったのかもしれない。この2週間、地元の友人に頼まれて、岩波文庫の絶版になった本を探していた。まぁ探すって言っても、本屋巡りは俺の好きな事の一つなので、本屋の中で見て回る棚が少し増えただけって言っても良いくらいの簡単な事。地元からこっちに帰る途中の、岡山、こっちでも大きいのは幾つか、そして今日の二種試験の会場となる松江、乗り継ぎ駅の米子、そしてもちろん情報の最大の武器インターネット。様々な手段を駆使して絶版本を探したけど、見付からず。セットではなく、前の方の3巻だけ探すのは、なかなか難しい。こうして、人の影響で、自分だけでは好きな作品は多いんだけど、他の文庫であえて探して、素通りする岩波の棚の前をじっくり見る事が出来たのは、面白い事だ。っと言う事で今日は二種試験の日。案の定、終了時感よりも早く片付いたので、滅多に来る事が出来ない、この街をぶらぶらした今日。もちろん乗り換え駅でも途中下車する事を忘れずに。ちょっと駅前が変わっている事に驚きつつ、また行くのが楽しみになる。まぁ本来今日の目的は、受験だったけど、それだけで終わらせるのは絶対に淋しい。どんな状況でも能動的に楽しみを見つけたい。ちょっと気になったのが、一緒にいった友人達よりも、早く帰ってしまった事。明日あったら訊いてみなくては……