基本的には聴き役。あまり口を挟むって事はせずに、相手の話を真剣に聴く。気になる点はそのポイントをしっかりつかみ、訊きかえす。相手の瞳をしっかりみつめる。そして、大切なのは。全て「はい」では終わらないこと。完全に自分の意見と同じ事を言う人なんて居るわけが無いのだから、どれだけ似ていても、その表現方法は、出した結論は違う。その辺りから自分の思う事を言葉にして相手に伝える。相手が気が付いていない方面からの言葉をかける。その人の事をどれだけ想い描くかって事が一番大切。可笑しな相槌なら打たない方が良い、それよりもしっかりと心で瞳で話を聴いている方が気分が良い。そうすれば、自ずと自分に必要な言葉って言うものも見えてくる。何か変な事を言ってないか気にするのではなくて、相手の事がどれだけ自分の中で生きているかを気にするほうが良いと思う。決して従うのではなく、自分をしっかり持っていないと出来ないことなのかもしれない。自分が不安定だと、人の話に影響されすぎてしまって、自分って存在がとってもとっても薄くなる。それは大変危険なことであるように思う、話をすることで己を失っては本末転倒。根本的に大切なことを忘れてはいけないのだから……話すと言う事を知り、聴くと言う事を知る。俺は無口な饒舌家でありたい。バイトをしながら、バイトの後のティタイムで、そしてこうして言葉を紡ぐ機会が増えていくと、こういう事を考えることが多くなってきた。場所によってその人の役割と言うものは違うのかもしれない。けど、脈々と続く物は必ず存在するのだ。
